なぜお墓を建てるのか
人が亡くなるとお墓を建て、そこに遺骨を収めますが、お墓はただ納骨のためだけに建てるものではありません。お墓を建てる理由は、主に3つあります。
1)故人を偲び、感謝し、ご先祖様を敬うため。
2)家族の絆を確認し合う場所を作るため。
3)ご供養することの大切さを、子孫代々伝えていくため。
私たちが今こうして生きていられるのも、ご先祖様がいて、そのおかげで自分が存在しているからです。だからこそ、ご先祖様への感謝の気持ちを持ち続けていかなければならないのです。
お墓とは、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えたり、自分の近況を報告したり、悩みや不安を相談したり、ご先祖様と語り合う場所です。それと同時に、ご先祖様をご供養することの大切さを、子孫代々伝えていく場所でもあるのです。
お墓はいつ建てるべきか
お墓を建てる時期は、特に決まりはなく、人によって様々です。
ご遺骨がある場合は、四十九日や新盆、一周忌までにお墓を建てられる方が多いようです。
また、寿陵(生前にお墓を建てること)の場合は、お盆やお彼岸などの節目に合わせて建てられる方が多いようです。
建てる時期を悩むよりも、供養の気持ちが何より大切です。ご先祖様への感謝を忘れずに、それぞれご家庭の都合や経済状況などに合わせて、建てる時期を決めることをおすすめいたします。
生前にお墓を建立する場合
生前に建てるお墓のことを、寿陵(じゅりょう)と言います。
現在、生前にお墓を建てる方はまだ少数ですが、古来の中国では、子孫繁栄や長寿をもたらすとして、縁起が良いと広く行われてきました。
生前にお墓を建てるメリットとして、墓石の種類やデザインなどイメージ通りのお墓に入ることができる、条件の合う墓所を確保することができる、自分が亡くなった後の遺族の負担を軽減できる、などが挙げられます。