知っておきたいお墓参りのマナーとは


年に1度や2度、お墓参りをする機会があるという方は多いと思いますが、
基本的なお墓参りの作法について知っているという人は少ないのではないでしょうか。

今回は知っておきたいお墓参りのマナーについて、何点かご紹介させていただきます。

(1)お墓参りの服装
お墓参りに出かける際の服装は、特に何を着てもかまいませんが、
あまり派手にならずきちんとした支度が望まれます。
お掃除をする際にも、動きやすい方がいいですよね。

(2)お墓参りをする時間帯
お墓参りは、掃除などのしやすい朝、もしくは日中に行くのが良いです。
しかし、地域によっては、お盆の期間は夜にお参りをするという風習もあるため、
必ず日が暮れる前に行かなければならないということはありません。

(3)霊園管理者にあいさつをする
お墓に着いたら霊園管理者にあいさつをしましょう。
普段故人の世話をしていただいているため、感謝の気持ちを持って挨拶をすることが大切です。
寺院墓地であればお寺に着いたらまず本堂のご本尊をお参りし、
次にご住職に挨拶をします。

いかがでしたか?
お墓参りを正しく行うことは、正しい先祖供養につながります。
マナーは覚えておくと良いですね。

お墓参りの花の選び方


お墓参りに欠かせない持ち物と言えば花ですが、
どのようなものでも良いのでしょうか。
今回はお墓参りに行く際の花の選び方について、お話させていただきます。

お墓参りの際や仏壇に供える花を、
仏花と呼びます。

一般的には花屋やスーパーで、一束500円くらいからで売られています。

色については、亡くなられて四十九日を過ぎるまでは白や淡い色のお花を供えた方が良いそうですが、
その後は「白」「赤」「黄」「紫」「ピンク」の5色をメインにした、明るい色を選ぶのが一般的です。

今まで仏花のことについて述べさせていただきましたが、
では、墓前に供えるのは仏花でないといけないのでしょうか。

「好きだった花を供えたい」ということであれば、
これについては何の問題もありません。

しかし、年配の方にはしきたりや慣習を気にされる方もいらっしゃいます。
ですので、気になる場合にはご家族の方とご相談されてみてはいかがでしょう。

また、とげがある花や香りの強い花、毒がある花は避けるように言われています。
バラやアザミなどは、お供えには適しません。

いかがでしたか?
ご参考にしていただけたら幸いです。
その他、お墓のことなら何でも宇津石材店までお尋ねください。

お墓参りのお供え物について


お墓参りをする際のお供え物について、
何をお供えすればよいのか、またそれは持ち帰った方がよいのかなど、
疑問に思われている方は多いかと思います。

まず、お墓参りをしている時には、どんな物をお供えしても構いません。
通常は、お花、お線香、お水、果物などが一般的ですね。

ですから、故人の好きだったものを供えてご供養したい方は、ぜひそうなさってください。
ただ、食べ物は腐ったり動物に食い散らかされたりすることがございますので、
お参りした後には持ち帰ることがおすすめです。

では、持ち帰ったお供え物はお菓子などの場合、
食べても大丈夫なのでしょうか。

こちらについても問題は全く無いようです。
日本には、昔から同食信仰という習慣があり、
神様(祖霊)のお供えした物食べ物には、
いい波動があるというように考えられているそうです。

その考えから、感謝の気持ちや喜びを分かち合うように、
お供えしている物も分かち合う気持ちで、
みんなでおいしくいただいて良いそうです。

また、それを食すのではなく、家のお仏壇に供えるのはどうでしょう。
こちらも、何の問題もありません。

その理由は、ご先祖様方が受け取るのは、
お供えされた皆さんのまごころであるからだそうです。

いかがでしたか?
お供え物については、特にこれといったルールはありません。
気持ちが大切だと言えますね。

墓石の向きについて


お墓を建てるということになったとき、
「決まり事や制約はあるのか」「一体何が必要なのか」などと悩まれるかと思います。

今回は、墓石の向きについて詳しくご紹介させていただきます。

お墓の向きは住宅などと同じように、南向きや東向きが良いという人もいますが、
実際には方角での決まりごとというのはありません。

しかし、決まりごとが無いとしても、
やはり北向きで建てるということを気にされる方はたくさんいらっしゃいます。

日本では古来より北を天皇の玉座(上座)とする風習があり、
北向きに建てると、礼拝する人が上座に立つことになるため避けていたと言われているのです。

しかし、本来仏教では、東西南北の四方ともを尊敬し、四方浄土というように、
全てに仏様がおいでになり、方位の吉凶などは説いていません。

また、実際の所、お寺の墓地や霊園においては既に整地され、
区画や向きも決まっていることが多く、北向きで建てられているお墓もあるのです。

ですから、どうしても方角が気になるという場合は、
球体の形をしたお墓をおすすめします。

なぜなら球体は、方角を気にしなくてよいことに加えて、
「四方正面で方位の吉凶を超える」と言われているからです。

いかがでしたか?
お墓のことなら宇津石材店にお任せください。

共同墓地とは?


最近では、「共同墓地」を利用される方が増えています。
この共同墓地とは、個々の墓ではなく、石碑や供養塔などの広い地下納骨スペースなどに、
共同で骨壺をお納めする新しいタイプのお墓です。

「集合墓」や「合葬墓」、「総墓」などと呼ばれることもあり、
ここ15年くらいで全国に広まっていきました。

かつての共同墓地は「地域で自発的に生まれた墓地」
「個人あるいは地域の方の共有名義の墓地で、一般的に販売されることのない場所」
という意味合いが強かったのですが、
今はそれと全く異なるかたちになっています。

現在広まりつつある共同墓は、そのほとんどが、
お墓参りをする人がいなくても、お寺などが恒久的に供養をし続ける、
「永代供養墓」です。

そのため、一人暮らしの方、ご家族がいない方も、
ご自分の亡くなった後の心配がないのです。

また、共同でお骨をお納めし、大きな墓石をその上に置く合葬の形が多いため、
墓石を個人で購入する必要がありません。
個人墓に比べると非常に安価で求めることができるのです。

子孫が代々守り繋いでいくという従来のお墓とは異なりますが、
核家族化などが広がっている現在の日本にとって、共同墓地は新しい選択肢と言えますね。