開眼法要とは、故人の魂や仏様を墓石に迎え入れる儀式です。
開眼法要をすることで、単なる石であった石碑が本当のお墓になると言われています。
今回は、この開眼法要の際に必要な物をご紹介致します。
・お供え物
法要をして頂くお寺様にたずねるのが一番ですが、一般的には
*海の幸 (昆布 わかめ 海藻類)
*山の幸 (高野豆腐 しいたけ 野菜類)
*里の幸 (りんご 果物類)
*洗い米 お酒 塩 御餅など
また納骨法要も一緒に行う場合は故人の好きだったものなどを用意すると良いでしょう。
・お寺へのお布施
お寺へのお布施の金額は一般的に3万円~5万円くらいです。
開眼法要はお祝いごとですので、紅白水引ののし袋を使います。
表書は「開眼式(建碑式)御礼」や「御布施」などとするのが良いでしょう。
また別の包みで「御車代」「御膳料」を各五千円~一万円程度お包みする場合があります。
ただし、お布施の表書や袋、金額については地域によって違いがありますので注意が必要です。
・服装
本堂で年忌法要などと合わせて石碑の開眼法要をする場合を除いては、落ち着いた色のスーツや年代に応じた服装でお見えになられる方もおられます。
墓石を設置しただけでは、まだ本当のお墓とは言えません。
単なる石であった石碑に、仏様やご先祖様にお越し頂くことで、お墓になります。
仏像作りでは、大部分ができあがった後、最期に目を描きこみますが、これと似たようなものとされています。
そのため、墓石を設置した後に、開眼法要(建碑式)が行われます。
魂を入れる法要のことを仏像に眼を入れることにちなんで、開眼法要(建碑式)と言われているのです。
お墓を建てた時には、まだ魂の入っていないお墓に邪気が入らないよう白い布で巻き、開眼法要(建碑式)時にその布を取り除きます。
そして僧侶にお経をあげてもらい参加者全員が焼香し、読経が終わったら礼拝します。
開眼法要は、新しいお墓を設置した時だけでなく、今あるお墓への戒名の追加彫刻やお墓の改葬、お墓の移転をしたとき時にも行うことがあります。
お骨がある場合は、同時に納骨法要を行うことが一般的です。
納骨の方法には、骨壷のまま、半紙に包んで納骨、さらしに包んで納骨など様々な方法がありますので事前にお寺様などに聞いておくとよいかと思います。
外柵という用語は、あまり聞きなれないと思う方が多いのではないでしょうか。
外柵とはお墓の周りを囲う部分のことで、隣の墓地との境界線の役割があります。
つまり、お墓の下にある土台のような場所のことですね。
お墓の一番大切な納骨室もこの部分にあります。
面積が大きいお墓では外柵と納骨室が別で構成されていますが、面積が小さいお墓では一体型として外柵の枠自体が納骨室として利用されます。
まれに、外柵を設けないで地下にカロートを作り墓石を乗せるタイプのお墓もあります。
また、土葬が行われていたころは、周りに囲い枠として玉石を並べた簡易的なものもあります。
その他にも50年以上経過している外柵は当地域では富田石・川中か石など加工がし易い砂岩を使っていることが多く、劣化や損傷に伴い外柵のリフォームが必要なことがあります。
外柵はご遺骨を入れる納骨室の回り部分で墓石や墓誌が置かれる大事な土台です。
外柵をリフォームするだけでとても綺麗になったり、見た目がすっきりしたりするので、大切なお墓を長く良い状態で保つためにもぜひリフォームを検討してみてください。
お墓参りといえはお盆に行くイメージがありますよね。
しかしお盆にしかお墓参りにいってはいけないということはありません。
仕事やお墓から遠い所に住んでいるな、どなかなか来られない場合は、自分の都合がつくときにお墓参りに行きましょう
お盆に行かれる方の場合は、一般的に8月の13~16日がお盆の期間とされていますが、この四日間のどの日にお墓参りに行くべきかという明確な決まりはありません。
13日に迎え火をして、お墓にご先祖様を迎えに行き、お墓参りをする人が多いですし、16日にもお参りをして、ご先祖様を送り返すということもあります。
近頃では、お盆期間中には一度のみお参りをするという方もいらっしゃいます。
お盆期間中にお墓参りをしても、ご先祖様は家に帰ってこられているのだから意味がないのでは、と思われた方もいるかもしれません。
しかし、実は私達がお参りしているお墓は、ご先祖様の住処ではありません。
お墓は、悟りの世界を形に表した塔であり、仏様を拝むために建てるものです。お墓はこの世とあの世の出入り口なのです。
つまり、ご先祖様ではなく仏様に対して手を合わせてお祈りをしているという意味があるので、お盆にお墓参りをすることもお勧めします。
お墓参りの際のお供え物は、お花・お線香・お水・果物などが一般的ですよね。
故人の好きだった物を供えてご供養するのもよいでしょう。
お墓参りをした後、お供え物は持って帰った方が良いことをみなさんご存知でしょうか。
なぜなら、食べ物をそのまま置いていくと鳥や虫に食い散らかされたり、腐ってしまうことがありますし、缶の飲み物も、錆びてしまうことがあるので基本的には置いていかないようにしましょう。
腐った食べ物や錆びた金属はお墓にシミを作ってしまうこともあります。
これは、墓石をいためることになるので避けた方が良いでしょう。
もしも、食べ物を放置したり錆びた金属で墓石がいたんでしまい、自分で掃除してもなかなか綺麗にならない時は、専門家にクリーニングをお願いするのも一つの手です。
持ち帰ったお供え物は、ご先祖様とご供養を分け合っていただく、という気持ちで皆で食べるのが一般的です。
どうしても気が引けるという場合には、お寺にご供養としてお渡ししてもいいです。
また、お花を供えた場合は、持ち帰らずに置いておいて大丈夫ですし、持って帰ってきたお供えと一緒に家の仏壇に供えるのもかまいません。