お墓参りには特別に決まった作法があるわけではありません。
一般的な手順をご紹介します。
1.お墓の掃除
まずはお墓をきれいに拭きます。水を固く絞ったタオルやスポンジでやさしく拭いてください。それでも汚れが落ちない場合は、たわしを使いますが、金属のたわしは石を傷めるので避けましょう。細かい部分は歯ブラシを使うと便利です。墓地内の雑草やゴミがあれば掃除します。
2.お供え
次にお花、線香、ろうそくなどをお供えします。
最後に、お墓の前で手を合わせます。
故人の好きだったお酒やお菓子をお供えした場合は、お参りが終わった後、必ず片付けて帰ります。家に帰ったら、「おさがり」として家族でいただきます。
3.後始末
お参りが終われば、お墓の施設で借りたものを所定の場所に戻し、ゴミは必ず持って帰りましょう。『来たときよりも美しく』気持ちの良いお墓参りをすることが大切です。
お墓参りにはマナーも大切ですが、故人やご先祖さまを供養し敬う気持ちが一番大切です。
お墓は、大切だった亡き人やご先祖さまを供養するところです。祈りの象徴であると同時に、お参りする人にとっては精神的な拠りどころであり、連綿と受け継がれてきた命のつながりを身近に感じさせてくれるところです。
つまり、お墓参りをして先祖供養をすることは、自分をあらしめてくれた全ての人に感謝するということになるのです。
忙しい毎日で後回しになっているお墓参りのこと。一度考えてみませんか?
前回は墓地の種類についてご紹介いたしました。
今回はその選び方についてご説明いたします。
①宗派・・・・・墓地や霊園によって、受け入れられる宗派や宗旨に違いがあります。お墓を継承する方も含めて、先々の事もしっかり検討する必要があります。
②立地(アクセス)・・・“お参りのしやすさ”は重要です。 体を壊したり、動けなくなった時のことを見据えて、アクセスという面もしっかり考慮しておきましょう。
③価格・費用・・・墓地を利用するには、墓地の永代使用料・管理費用などが必要になります。無理せず購入できる墓地を探しましょう。
④環境・・・・・・雨風や降雪などによってお墓は徐々に傷んでいきます。また、山間部では土砂崩れや地盤沈下の恐れもあるため、地盤の確認も大切です。
⑤施設・設備・・・各霊園・墓地で利用できる設備は様々です。管理事務所や駐車場、休憩所、お手洗い、法要施設など、諸設備の有無や規模は重要です。
⑥管理体制・・・水道や明かりが十分にあるかどうか。年間の管理費を納めるので、相応の管理をしてくれるかどうかも大切な部分です。
ご自分の宗派、交通の便、お墓参りのしやすさ、費用など総合的に考えたうえで、墓地を選択するようにしましょう。
お墓を建てる際、まず最初に用意しなければいけないものが墓地になります。
墓地の種類
墓地は大きく3つの種類に分類することができます。
1、公営墓地・霊園・・・地方自治体(都道府県、市町村)が経営管理する。
2、民間の墓地・霊園・・財団法人や宗教法人等の公益法人と呼ばれる法人が
経営管理する墓地・霊園。
3、寺院墓地・・・・・・寺院が管理運営する墓地。
あくまで目安ではありますが、それぞれの特徴をご説明いたします。
公営墓地・霊園
・自治体の運営であることで、永続性に対しての安心感がある
・永代使用料・管理費の設定が低い場合が多い
・石材店を自由に選択できる
・宗旨や宗派などの宗教的な制約がない
・募集が不定期で受付期間も限定されており、応募多数により抽選になることが多い
・募集する区画が限定されていたり、お墓の形状・大きさが指定されていることが多い
・申込み条件として住所やご遺骨の有無、親族に継承者がいることなど、資格制限がある
民間の墓地・霊園
・公営霊園、寺院霊園に比べて、申込みの際の資格制限が少ない
・自由に区画面積、墓石デザインを選ぶことができる
・駐車場や施設などサービスが充実している
・生前に購入することができる
・永代使用料・管理費は公営に比べて高め
・石材店は指定業者になっている
寺院墓地
・寺院の檀家になることで、子どもや孫など、子孫の代にも手厚く供養してもらえる
・葬儀や法要、供養の際に相談にのってもらえる安心感がある
・葬儀や法要の後、改めて移動しなくてもお墓参りができて便利
・比較的立地条件の良い場所にある
・管理が行き届いている
・「永代供養」を行っている寺院が多いので、お墓の継承者がいない場合でも、引き続き手厚い供養をしてもらえる
・その寺院の宗派に合わせ、改宗する必要がある
次回はお墓の選び方についてご紹介いたします。
永代供養とは本来、お墓参りに行けない方に代わって、お寺や霊園が永代に渡って供養や管理をしてくれる埋葬方法のことを指します。
皆さんはご自分の死後のことを考えたことはあるでしょうか?
死後といっても『あの世』のことではありません。自分が死んだあとの『この世』のこと・・・具体的にいえば、【お墓】のことになります。
人が死ぬと、残された家族あるいは親族が、故人のためにお墓を建てなければなりません。
また、建てたお墓を適切に管理し、定期的に供養することも必要となります。
現代では少子化や核家族化の問題、ライフスタイルや考え方の変化などにより、代々お墓を継承していくことが難しい場合があります。
このようなニーズに合わせて、近年、永代供養は広まりつつあります。
一般的な特徴をご説明します。
・お墓を建てるよりも、費用がかからない場合が多い
・永代に渡り供養してもらえるので、親族がお墓を管理する必要がない
・永代供養墓は、交通の便の良い場所にあることが多い
・永代供養のお墓は多くの場合、他の方と一緒の【永代供養墓】【合同墓】となる
お墓を維持・管理していく行為は、ある程度の労力と時間を必要としますが、一方では残された人々との絆、あるいは残された家族・親戚同士の絆を育むことに繋がります。
いずれの形を選ぶにしても、内容をよく理解し、吟味してから選ぶことが重要です。
現在、墓石に使われる石材は花崗岩(通称:御影石)を中心とした硬石類が主流になっています。
耳にすることの多い御影石という呼び方は、花崗岩の俗称です。兵庫県の御影地方が花崗岩の産地として有名だったことから、こう呼ばれるようになりました。
石種選びのポイント
選ぶポイントのひとつは、石そのものの性質、品質です。石が採れる産地や種類によってすべて違いがあります。
お墓は一般的に屋外に建立されるものです。雨風や雪などの水分を吸収することで、耐久性が損なわれ、風化の速度が増してしまうことがあります。
石は種類によって吸水率、圧縮強度が違います。圧縮強度は石の硬さを表し、吸水率はどれだけ水を吸い込むかを表しています。
すべての天然石は水を吸います。 しかし圧縮強度が高く、吸水率が低い石は、硬くて水を吸い込みづらいので、劣化しにくい石といえるでしょう。
例えば、目の細かい石や黒御影石などは吸水率が低く、水を吸いにくい傾向にあります。また、黒い石は水を吸っても色が変わりににくいという面もあります。
お墓に使われる石の種類は300種類にものぼり、国内だけではなく世界各国から輸入されています。 石質(硬さ・色・石目)、生産地、採掘量、等級により石の性質や価格も多種多様です。 コスト・耐久性・お好みの色なども考慮に入れながら、墓石を選ぶとよいでしょう。
宇津石材店は、お客様に満足・納得していただけるお墓づくりをお手伝いさせていただきます。