お墓をリフォームするタイミング


お墓に使用される墓石のほとんどは耐久性が高いので、数年で劣化することはありませんが、長い年月が経つと劣化することはあります。
そんな時はお墓のリフォームをすることで、元のきれいなお墓に戻ります。
そこで今回は、お墓をリフォームするタイミングをご紹介致します。

お墓をリフォームするタイミングは、以下のような劣化のサインが出た時です。

・墓石に傷が付いている、ひび割れがある
墓石や石塔がひび割れていたり、角が欠けていて直したい場合や、墓石が風化して汚れが目立っている場合、リフォームを検討しましょう。

・墓石がズレている
墓地の地盤が弱い場合や、地震による地盤沈下が起こった場所では、墓石がズレることがあります。
ズレていたり、傾いている状態を放置していると、墓石が倒壊する危険があるため注意が必要です。

・付属品が劣化している
香炉や供物台などにひびが入っている場合や、長年の使用で錆びている場合があります。

劣化サインの他に、地震が起こっても耐えられるかどうかなどリフォームを検討する場面は多くあります。
自分で見てもわからない場合は、プロに一度見てもらうようにしましょう。

お墓を建てる理由とは


「墓」というものは日常生活で意識することは少ないですが、
知らないうちに日本人に馴染みのあるものとなっています。

ですが、今回はそこであえて「墓の意味」について考えています。
私たちはそもそもなぜお墓を建てるのでしょうか。

意見は人によって様々ですが、
多くの人にとってお墓とは故人を思いやり、供養するための場です。

大切な人をなくした方の中には、
毎日足を運び一日の報告をすることで
心の整理をする方もいらっしゃいます。

受験に受かった、転職した、など人生の転機を報告するために
お墓へ訪れたことがある方も多いでしょう。

本来、お墓は持たなければならない、という決まりなどは存在しません。

ですが、多くの人が建立してお参りしています。

それは昔から続いてきた、先祖への尊敬と感謝を表すために
お墓の存在意義を感じているひとが多い証拠ではないでしょうか。

以前は亡くなってからお墓を建てる事が多かったのですが、
今は生前に建てることも増えてきています。

形は少しずつ変わってはいますが、
お墓は古くから変わらず多くの人にとって大切なものなのです。

長寿を招く寿陵墓とは


「寿陵墓」というお墓の種類をご存じですか?

耳にした事はあるけれど、
意味は知らない方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、寿陵墓について解説いたします。

寿陵とは別名生前墓と呼ばれるもので、
生きているうちに建てるお墓のことを言います。

墓地へ訪れた際に朱文字で戒名が刻まれている墓石を
見たことはありませんか?

この朱文字こそが寿陵墓の特徴なのです。

中国では昔から、生前にお墓を建てることは
長寿を授かることができる、縁起の良い事だと言われていました。

古書にも「長蔵」などといった「長」の字がつく言葉が
たくさん明記されています。

この考えから秦の始皇帝を含む歴代の皇帝の多くは
みな寿陵墓を建てていたようです。

しかし最近は長寿に期待するのではなく、
子どもに負担をかけないよう寿陵墓を希望する方が増えてきています。

また自分の好きなように墓石やデザインを選びたい
という方が増えているのも、
寿陵墓が人気になってきている理由と言えます。

時代とともにお墓に対する考えも変わっていくものなのですね。

古くなった塔婆はどうしたらいいの?


塔婆はなにか、みなさんご存じですか?

塔婆とは葬儀や法要の際に
お墓の後ろに立てられているもののことを言います。

本来は卒塔婆といって、お釈迦様の遺骨を分骨して、
法要の際に供養したのが始まりだと言われています。

その儀式が今の日本では、板塔婆という形で残っているのです。

板塔婆には仏教に基づいて、
世界の5大物質である空、風、火、水、地の字が記されています。

この塔婆ですが、
もちろん時間が経つとともに古くなってしまうものです。

厳密に言うと、塔婆が古くなったからと下げなければならない、
という決まりはありません。

多くの場合は一年後や新しい塔婆が立つまで墓地に建てておきます。
 
古くなった塔婆は墓地や霊園内にあるお焚き上げ所に
置いておくなどして処分しましょう。

古くなったとはいっても神聖なものですので、
心を込めて取り扱いたいですね。

お墓はお引っ越しできるの?


皆様は引っ越しをされたことがありますか?

新しい場所で新たな生活を始める、
ということで少しワクワクした気分になりますよね。

意外と知られていないのですが、
実はお墓も引っ越しすることができるのです。

お墓を移転することを専門用語としては「改葬」と言います。

「郷里が遠いのでなかなか手入れができない」
「近いうちに引っ越しをするのでお墓から離れてしまう」
といった悩みをお持ちの人が改葬に踏み切ります。

改葬する際は、まず引っ越しをする霊園などを
先に見つけておかなければなりません。

受け入れ証明書を発行してもらった上で、
現在の墓地の市町村の役場で「改葬許可申請書」を受け取ります。

改葬許可申請書が受理されれば、改葬許可証を入手出来ます。

そうすれば後は遺骨の移動を行うだけです。

取り出す際は、閉眼供養など
いくつかの儀式を行わなければなりません。

前のお墓を去る時はさら地にすることが原則ですので、
きちんと今までのお礼を言ってから去るように心掛けましょう。